氷点
日付:2008/11/03
人間とはどこまでも残酷になれること、しかし一方人間とはどこまでも純粋になれることを感じました。人は誰しも何かしらの罪を背負って生きているのではないでしょうか。その事が客観的に重大なことかどうかはわかりませんが、その人次第で罪であること心が苦しくなるような事は誰しもあると思います。そんな心はどうやって癒されていくのでしょうか。
この本では娘を殺された夫が浮気をしていた間に娘を殺された妻を許せず、心理的に残酷な方法で復讐します。復讐として妻に育てられた主人公の陽子は純粋で明るく素直な少女へと成長しますが、やがては自分のもっている原罪に苦しむことになり、それぞれの登場人物もまたそれぞれの犯した罪に苦しむ話です。
何度かテレビでも放映されストーリーも知っていらっしゃる方も多いと思いますが、本を読むことでもっと深く人間の心の弱さ、純粋に人を愛する事の強さを感じることが出来ると思います。是非、読んでみて下さい。
書籍情報
三浦 綾子 (著)、角川書店 (1982/01)
