魔女

日付:2009/07/19

魔女・悪女・小悪魔、どれも女性を悪く形容する言葉ですが、実際には魅力的な女性であるからこそ言われることも多いですよね。小悪魔のようにかわいく男性を翻弄する女性は女性からみても素敵だと思うことがよくあります。

この本にはそんな女性が何人も登場します。就職浪人の主人公・広也はある時姉から、昔付き合っていた女性・千秋が焼死したことを知らされます。ひょんなことで、放火の犯人探しをすることになった広也は自分の知らない千秋の数々の信じられないような一面を知らされていきます。しかしそんな魔女のような千秋の姿を聞かされても彼女の本当の姿をちゃんと冷静に見つけ出す彼がかっこよく描かれていました。そして、千秋の妹みかんとのエピソードもとても心が温まります。魔女という言葉が似合う女性たちの中でみかんは一味違う存在として描かれているので、読んでいてちょっとほっとするのではないでしょうか。

樋口有介氏の作品は初めて読みましたが、サスペンスでありながら人間的な深いストーリーがあり、ラブストーリーありの読んでいて楽しい作品でした。どんどん先が読みたくなる作品です。是非読んでみて下さい。

書籍情報

樋口 有介 (著)、文藝春秋 (2004/4/7)

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